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僕の心の言の葉。

短い自作小説、作文のブログです。多くの人に言葉が届いてくれたら嬉しいです。

『冬の怪物達よ』

 冬に現れるその怪物は人を誘い中に閉じ込めます。私達からやる気を奪い人を次々と駄目にしていくその怪物に、私も吸収されてしまいそうです。あぁ、もう駄目かもしれない。私がその怪物に取り込まれてしまうまでもう時間がありません。この文を読んだ人はどうかこの怪物に近寄らないで下さい。早く外に出て貴方が望む場所へ向かって下さい。私はもう肩まで侵食されてしまいました。さぁ早く!私のことなど気にしなくて良い!貴方は貴方の望むままに生きて下さい。私は駄目な人間になってしまうかもしれませんが、それでも私は幸せなのです。

 

 

 そうして私はコタツムリになりました。

 

 

 冬に現れる怪物は一体ではありません。むしろ先程の怪物よりたちが悪い。人を駄目にしていくのは勿論のこと、被害者数が先程の怪物より多いのです。人を虜にする能力を持ち、人から時間を奪っていく。気づいたら今日何も出来ないなんて人も現れる始末です。人は毎日全長2メートルにも満たない迷宮から抜け出すのに時間が掛かることを知りながら、1日の最後には必ずその迷宮の奥深くへと潜り込んで行きます。

 

 

 そうしてこの冬も毎朝数え切れない程のフトンカムリが見られるのです。

 

 私達の身近には数々の怪物が潜んでいるのです…。

 

 

あとがき:分かりやすくて、少し面白いなと思って欲しいところから出来た文章です。最後の終わりの通り、私達の身近にはまだまだ多くの怪物がいると思います。他にも様々な怪物の紹介が出来たらなと思います。それではまた別の文章で。

『サイドN』

 朝起きて伸びをする。まだちょっと眠い。こたつでもうひと眠りしようかなと思い、歩いて行くと先客がいた。見覚えのある服装にちょっと癖のある髪の毛。どう見てもこの一家の主その人である。私もこたつに入ろうと思った時、偶然頭に疑問が浮かんだ。

(なぜこの時間にここにいるのだろう。)

 昨日の彼はちょっと機嫌が良かった。とても遊んでくれたし、ちょっといつもより良いご飯だった。私の頭を撫でて元気が出るなぁと言ってくれたとこまで覚えている。私はそのまま寝てしまったのだろう。つまり彼もそのまま寝てしまったのだろうと合点がいく。

 まずい。私は記憶を巡らしている内にあることに気づいた。つまり彼は寝坊しているのだ。いつもなら私が起きる頃にちょうど出掛けて行く。

 起こさねばならない。私はそう思い、彼に近づいて声を掛けてみる。彼はピクリともしない。次に肩を叩いてみた。彼はうーんと唸りながら大きく寝返りをうった。危ない!彼に押し潰されるところであった。彼を起こそうとして命を失ったのでは笑い話にもならない。そもそも笑えないか。いやいやそんなことを言っている場合ではなかった。私は気を取り直すと少々強引な手段を取ることにした。彼の顔を自慢のパンチで殴る。1発、2発、それでも彼は起きない。彼の上によじ登りパンチを繰り出した。渾身の一撃。しかし彼は強かった。起きない。一向に起きる気配が無い。

 すまない。私は心の中で先に謝った。彼の為に私は最終手段を取ることにしたのだった。

 

 「痛っ。」私は頬の痛みで目を覚ました。手を当てると小さな傷がある。恐らく私の家族の仕業だ。叱らなければと思った。

 「にゃー。」

鳴き声が聞こえる。私の大切な家族は置き時計の隣に申し訳なさそうな顔をして座って居た。時計に目が止まり、私は驚いた。まずい、寝坊だ。急がなければ。私はスーツを取りに行こうと立ち上がるとなぜ家族がそこに居たのかに気づいた。私は感謝の言葉の代わりに頭を撫でであげた。

 家族は満足そうな顔を浮かべると、こたつの中にくるまって小さな寝息を立て始めたのだった。

 

 

あとがき:昨日は2月22日、ニャンニャンニャンの日だったということで、1日遅れですが猫をテーマに書くことにしました。下手に名前を決めない方が良いと思ったことと、家族ということを強調したかったのでこのような文章になりました。読者様の家族の名前を当てはめて読んで頂ければ幸いです。それではまた別の文章でにゃー。

『真実は奥深くに』

 もしも1日が25時間だったら貴方は増えた1時間を何に使いますか。

 趣味に使う。自分がしたいことが出来るって幸せですよね。精神面でより充実出来ることでしょう。何より毎日その1時間のために頑張ることが出来るでしょう。

 睡眠時間を増やす。1時間多く寝れること。寝るって幸せですよね。体をしっかり休めることが出来た次の日はいつもより体調が良いと感じることと思います。

 勉強をする。1日忙しくて学びたいことが学べない。新しい資格が欲しい。より自分を高めたい。勉強と言っても勿論ノートに向かう勉強が全てではない訳で。他の人より強い自分になる為に。勉強をしたいと思う人がいることでしょう。

 大切な人と過ごす。恋人、家族、貴方の思う大切な人と過ごす1時間。その日にあったことを笑顔で語り合うのはどうでしょうか。遠く離れている人とは電話で。声を聞くこと。言葉で伝えることって、とても大切だと思うんです。

 

 ここで質問です。貴方は1日が25時間になって、本当に増えた1時間を有効に使えるでしょうか。最初の質問に1時間増えたところで何も変わらないと答えた人も正しいと思います。でもそんな風に諦めてしまうのはおかしい。だって1時間増えたら誰だって嬉しいでしょう?その1時間の可能性に、使い道に心踊るのではないでしょうか。

 

 当たり前のことを言います。1日は24時間ですよね。そこはどう足掻いたって変わることはありません。なら変わるべきは自分。自分の1日のスケジュールを見直してみましょう。無駄な時間はありませんか?きっと貴方が心踊る1時間は貴方の手で作ることが出来るでしょう。

全ては貴方の心次第なのです。

 

 

さて。前置きは終わりです。今の文を読んでどう思いますか?当たり前ですよね。どこかで読んだことがあるなと思う人も多いのではないでしょうか。1時間を1日の中で作り出すことが出来たら既にやってるってもんですよ。それが出来ないから私達はもし1時間多かったらと「もしも」の世界を考えるんです。私達は「もしも」って考えるのが大好きです。でもそのもしもは多くのことが起こりません。起こらないからこその「もしも」だからです。でも1つだけ安心して欲しい。貴方が街ですれ違う人、電車の中で偶然隣に座った人、全ての人が心の中に「もしも」を抱いているはずです。皆平等です。そう思ったら私と同じなんだって、少しは気楽に思うでしょう?口に出さないだけ。皆心の奥深くに持っているはずなんですよ。この文章だって途中までしか読まなかったら本当に私が言いたいことなんて分からなかったでしょう。それでは最後に結論を。

 あぁ、1日が25時間だったらもっといろいろ出来るだろうになぁ。貴方もそう思うでしょ?

 

 

あとがき:心にわだかまりが残る文章を作ってみたいことから考えた文章です。上手く出来ているでしょうか?どんなものだって最後まで。それが大切なことなのかもしれません。最後まで読んで頂きありがとうございます。

それではまた別の文章で。

『片付け』

今週のお題「何して遊んだ?」

 

 押し入れを開けるとそこには過去の自分が居ました。

 戦隊ヒーローのオモチャ。手に取り、合体させてそこにはいない怪物と戦う。無邪気なあの頃はまるで自分がヒーローのようでした。

 次に見つけたのは汚れ、模様が何であったかも分からないサッカーボール。泣き虫だったあの頃は少し上手くいかない度に泣いて、良く怒られたものでした。結局そこまで上手くならなかったけど、一度だけ決めたあの時のゴールのことを私は一生忘れないと思います。

 私は次に今は壊れてしまったゲームボーイを見つけました。友達と協力したり、対戦したり、毎日ゲーム内にいる自分の分身を操ることに必死でした。それからまだそんなに年数は経っていないけれど、ゲームもどんどん形を変えています。私も携帯ゲームを始め、最新のものを今でもやっていますが、やはり昔のものに触れると懐かしさを感じます。

 近くから集めていたカードが見つかりました。興味が無い人からしたらただの紙の束かもしれません。でもあの時の私にとっては毎日新しいデッキのことを考え、パックの中身に一喜一憂していました。

 

  私はそれらや他にも押し入れから出てきた今となってはガラクタの数々をゴミ袋の中に優しく詰め込むと、友達と昔遊んだ公園の隣にあるゴミ捨て場に捨てに行った。捨ててしまうのは悲しかったけれど、最後に心の中に思い出をしまい直すことが出来た私は最後に公園を覗いてから帰りました。公園にはあの日の私達のように小さな子供が笑顔で楽しそうに遊ぶ姿がありました。

 

 

あとがき:今週のお題から、私の思い出に添いつつ文章を書きました。文章に起こすと今までのことを思い出せますね。とても懐かしい気分になるお題でした。読んで頂きありがとう。それではまた別の文章で。

 

『本日はお休み致します』

 作者急病のため本日はお休みさせて頂きます。皆様のご愛読、応援の程ありがとうございます。体調の方が回復次第再開致します。お詫びと致しまして、これまでの作品のあらすじを紹介させて頂きます。

 

 私はコンビニでその雑誌を閉じた。残念だ。私の好きな作品が二つも載っていない。作者さんも人である以上、体調を崩すことも勿論あるだろう。残念なことには変わらないが、どうしようも無い。一刻も早い回復を望むばかりである。

 

 私達はどうしても休みたい時がある。体調がすぐれなくて。どうしても用事があって。そんな時私達はどうするだろうか。

 会社、学校、バイト、休み辛い重さが私達にはある。私達は自分でどこまでなら休んで良いか線引きをしているように感じるのだ。それは時に使命感とも、責任感とも言うだろう。その線引きによって私達は決断する。今日の1日をどうするかということを。

 

 私達は自分にとっての楽しみのために毎日を頑張って過ごすだろう。買い物をするも良し、旅行に行くも良し、正に様々である。

私達はその楽しいことを休もうと思うだろうか。よっぽどの事がない限りそんなことは有り得ないと、私は思う。

 

 それならば、会社、学校、バイトが楽しいと思えたらどんなに幸せだろうか。

私はこれも少し違うと思う。私達は楽しいことの中にも少々の疲れを覚える。買い物の際に店員の対応が悪かったとか、旅行先でちょっと天候が悪かったとか。

 

 私達は幾ら毎日が楽しいと思っても疲れが溜まっていってしまうものなのだろう。ならばどうするか。休めば良いのではないだろうかと私は思う。お風呂にゆっくり浸かること。夜は布団の中で眠ること。忙しくて毎日そう上手く休めないかも知れないけれど、体が、心が、疲れたなと感じる時は、一言勇気を持って言ってみて欲しいものである。

 

本日はお休み致します。

 

 

あとがき:正直なところ今日はアイデアもそれほど浮かばず休もうかなと思った時に考えついた文章です。パッと見て、休みなのかなと思ってくれた方が居てくれたら私の狙いが上手く行った感じですね。…どうでしたでしょうか?

それではまた別の文章で。

『陽の光』

月が綺麗です。

昨日も一昨日も、その前の日も。

毎日少しずつ形を変えて輝く夜空の主は、

何も変われていない私のことなど見えていないのでしょうね。

 

星が綺麗です。

昨日も一昨日もその前の日も。

時には見えない日もあるけれど、いつだって自身の命を賭して、一つ一つが輝くのでしょう。

私も輝くことが出来るのでしょうか。

 

夜の街は静かです。

春は微かに桜の匂いがします。

夏は遠くで虫の命が聞こえます。

秋の紅葉が歩く道を染めて、

今私は澄んだ空気の街を最後の力を振り絞る街灯に照らされ歩いて行きます。

目的地などありません。

途中で黄色の小さな花を見つけました。

どうやらまた春が来るようです。

 

遠くの方で鳥の鳴き声がします。

地平線の向こうから冷たい世界に暖かさが入り込んで来ました。

命の暖かさを感じます。

いつ以来でしょうか。

私の世界の中に暖かさを感じたのは。

私の世界の中には輝きはあっても暖かみはありませんでした。

どれもこれも目を閉じていたようです。

私と違って。

 

鳴き声に合わせて命が目を覚まします。

もっとこの暖かさを感じていたい。

その思いを遮るかのように私のまぶたはこの世界を閉ざそうとします。

あぁ、今日も駄目だった。

 

私の世界が再び開かれると、暖かさの主はこの世界に昨日と同じサヨナラを告げようとしていました。

明日は。

明日はきっと、狂ってしまった私の世界にも命の暖かさが欲しい。

 

そうして私はこの世界に自分の意思で今日のお別れを告げました。

明日の私に陽の光を。

 

 

あとがき:詩に近い文章を目指して書きました。恥ずかしながら春休みの影響で夜型になっていることから思いついた文章です。私も気をつけたいと思います。

それではまた別の文章で。

『僕の半径1メートル』

 この世界は広いなんて言うけれど所詮届くのは半径1メートルだ。それ以上の距離にある物には僕の手は届きそうにない。今までだって沢山守りたかったものがあったけれど、僕の手は届かずにただ空を掴むだけだった。

 悔しかった。守りたいものが沢山あるのに、何1つ守れない自分に嫌気が指した。もう何もかも、自分自身でさえも消してしまいたいと自暴自棄になった。

 そんな時だった。君が現れたのは。何もかも遠くに行ってしまう中で、君は自ら僕に近づいて来てくれた。君はいつでも笑顔だった。その笑顔を僕は守りたいと思った。僕がそのことを伝えると君は言った。貴方の半径1メートルの中には貴方自身もいるの。だからまずは貴方には貴方自身を大切にして欲しい。それに、守りたいと思うのは貴方だけじゃないの。私にとっても貴方は守りたい人なのよ。貴方は私のことばかり考えてくれるから気づかないのでしょうけど、貴方は楽しいと思ってくれるとき、とても良い笑顔をしているのよ。

 僕は気づいた。今までは僕のワガママだったんだ。僕は初めて愛情が何かを知れた気がした。

「君の側にいたい。それで、君に側にいて欲しい。」僕が言うと、君は笑った。笑いながら2人して泣いていた。

 

 今君は僕の半径1メートルにいない。でもこの扉が開いた先に今まで見てきた中で1番綺麗な君がいることを知っている。これから君とずっと側にいるために、僕はここで君を迎えるよ。

 僕が微かに微笑んで前を向くと、そこには優しそうな神父が暖かな笑みを浮かべていた。

 

 

あとがき:心温まる話を目指したのですが、中身が膨らまずに少々急な展開になってしまったと感じるのが今回の反省点です。でも伝えたいことが書けたので投稿致します。この文に関しては後日中身を持たせて再投稿するかもしれません。読んで頂きありがとうございます。また別の文章で。