僕の心の言の葉。

短い自作小説、作文のブログです。多くの人に言葉が届いてくれたら嬉しいです。

無題

特に何もありませんが、何もないため投稿を止めていました。今日ご飯上手いなぁみたいな些細な幸せと、何となく体調悪いとか、何となく上手く行かないみたいな些細な不幸を反復横跳びしていました。 本当に特に何もないんですけど、優れた人間ではないので、…

『花粉病』2話

1年後。薬が治験途中ながら完成した頃。花粉は突然変異を遂げた。1番の変異は繁殖力であった。花粉は人の技術を、数の力でねじ伏せようとしたのだ。そこからの人々は見るに堪えないものだった。完成された薬は破格の値段がつき、ブームに過ぎなかった移住が…

『想像力豊かな少年のお話』②

僕は雨が嫌いです。まるで昨日まであんなに晴れやかな顔をしていたお空が泣いてるように見えるんだもの。 「どうして泣いているの?」 僕はお空に聞きました。お空は何も答えてくれません。ずっとずーっと涙を流しているばかり。 「話してくれなきゃ分からな…

『花粉病』1話

時は2×××年。現在の地球では科学や医療が発展し、機械化や自動化が過去の人々が頭に描いたものが現実となっていた。そのため、人類の寿命はさらに延び高齢化がより問題となるだろうと思われた。しかしである。そうはならなかった。勿論先述したように医療は…

『とある19時15分に』

人が右へ左へと流れていく。私はただ一人で立ち竦み、その人の波に困惑するばかりだった。スーツ姿の男性。笑顔だ。これからデートでもあるのだろうか。大きな荷物を持った女性。これからどこか旅行へでも行くのだろうか。全ての人に何かしらの物語があると…

『全てを言うのは難しい』

頂きます。私は手を合わせて小さく呟き、一口目を口へと運んだ。美味しい。私はそう思った。しかし、美味しいだけでは具体性がない。どんな味がするのか。どんな匂いがするのか。そういった細かく感じた要素が集まって、私達は美味しいと思うのである。ただ…

『想像力豊かな少年のお話』①

僕は広大な高原の中に居ました。草が青々と生い茂り、空には綿飴の様に柔らかな雲が漂っています。 遠くの方に羊の群れが有りました。ここからでは正確な数は分からない程の大きな群れです。良く見ると柵が有ります。しかしすぐには気づかない程の低い柵でし…

『檻から出ていつか』

今週のお題「卒業」 どこに行っても君との思い出があって辛い。君はもう私のことなど忘れていて、私が知らない誰かと仲良く笑っているのかもしれない。 ずっと君のことを忘れたいと思っていた。でも最近それは違うんだってことに気づいた。君のことを忘れた…

『微糖』

私は眠い目を擦りながら缶コーヒーを手に取りました。独特な深い香りに心なしか眠気が取れていくようです。 ブラックは飲めません。正確に言えば飲めるけれど、まだ苦くて好きではないのです。私のバイト先に訪れるタクシーのおじさんは必ず同じ缶コーヒーと…

『冬の怪物達よ』

冬に現れるその怪物は人を誘い中に閉じ込めます。私達からやる気を奪い人を次々と駄目にしていくその怪物に、私も吸収されてしまいそうです。あぁ、もう駄目かもしれない。私がその怪物に取り込まれてしまうまでもう時間がありません。この文を読んだ人はど…

『サイドN』

朝起きて伸びをする。まだちょっと眠い。こたつでもうひと眠りしようかなと思い、歩いて行くと先客がいた。見覚えのある服装にちょっと癖のある髪の毛。どう見てもこの一家の主その人である。私もこたつに入ろうと思った時、偶然頭に疑問が浮かんだ。 (なぜ…

『真実は奥深くに』

もしも1日が25時間だったら貴方は増えた1時間を何に使いますか。 趣味に使う。自分がしたいことが出来るって幸せですよね。精神面でより充実出来ることでしょう。何より毎日その1時間のために頑張ることが出来るでしょう。 睡眠時間を増やす。1時間多く寝れ…

『片付け』

今週のお題「何して遊んだ?」 押し入れを開けるとそこには過去の自分が居ました。 戦隊ヒーローのオモチャ。手に取り、合体させてそこにはいない怪物と戦う。無邪気なあの頃はまるで自分がヒーローのようでした。 次に見つけたのは汚れ、模様が何であったか…

『本日はお休み致します』

作者急病のため本日はお休みさせて頂きます。皆様のご愛読、応援の程ありがとうございます。体調の方が回復次第再開致します。お詫びと致しまして、これまでの作品のあらすじを紹介させて頂きます。 私はコンビニでその雑誌を閉じた。残念だ。私の好きな作品…

『陽の光』

月が綺麗です。 昨日も一昨日も、その前の日も。 毎日少しずつ形を変えて輝く夜空の主は、 何も変われていない私のことなど見えていないのでしょうね。 星が綺麗です。 昨日も一昨日もその前の日も。 時には見えない日もあるけれど、いつだって自身の命を賭…

『僕の半径1メートル』

この世界は広いなんて言うけれど所詮届くのは半径1メートルだ。それ以上の距離にある物には僕の手は届きそうにない。今までだって沢山守りたかったものがあったけれど、僕の手は届かずにただ空を掴むだけだった。 悔しかった。守りたいものが沢山あるのに、…

『誰かに』

誰かに気づいて欲しかった。誰にも迷惑なんか掛けるつもり無かったんだ。そこに先に居たのは僕だったのに、君はいつも僕のことを邪魔そうな目で見るんだ。いや、君だけじゃない。誰もが僕のことを邪魔そうな目で見る。そんなに君は偉いのか?僕も君も命があ…

『花は口よりも雄弁である』

どうもどうもお初にお目に掛かりますね。 え?姿が見えないって?嫌だなぁすぐ側にいるじゃないですか。足元ですよ足元。そうそうそこにいるでしょ私が。花ですよ花。名もなき路傍の花でございます。 貴方、暇そうにしているから少し私の話を聞いていって下…

『それはまるでリンゴのように』

今週のお題「新しく始めたいこと」 私が新しく始めたいことは、思いを言葉にするということだ。一口に思いと言っても様々だろう。喜び、哀しみ、怒り、楽しさ、そしてその思い毎に伝えたい相手は違うことと思う。思いは伝えることで二倍にも三倍にも膨らんで…

『アンハッピーバレンタイン』

今日はいつもより一層面倒だ。何より後ろに積んでいる荷物を取り出そうとする度にどうも甘ったるい匂いがする。別に俺は甘いものが嫌いとかそういうことではない。ただ、その甘い荷物の中に一つも俺に宛てた物が無いというのが俺の気分を沈ませている原因だ…

『ライアーライアー』

彼女は嘘つき。 ケガをしたとか熱があるって言って、僕を慌てさせる。心配させたかっただけと言うけれど、本当に調子が悪い時もあるから彼女は手強い。心の調子が悪い時もある。だから側に居てあげよう。 彼女は嘘つき。 待ち合わせをして彼女は少し遅れてき…

『日々を変えたくて』

その箱は私を憂鬱へと運ぶ。 学校や仕事、バイトなど私を目的の場所へと運んで行く。道中で私は僅かな休息を取った。それで疲れが取れるかと言われればそれは否である。所詮気休めだ。いつも通りの時間にいつも通りの場所に私は目的の場所に到着した。いつも…

『上を向いて』

白い一室。窓際のベッドの上で君はいつもと同じように外を眺めていた。邪魔をしては悪いと思い、僕はいつも静かに入ろうとするのだが、君はすぐに気づいて同じ言葉を言う。 「また来たのか、君は。」 この言葉に対する僕の返答も慣れたものである。 「ただ僕…

『そうして新しい朝が来る』

私達は将来に夢を見る。どんな人でも子供の頃に将来の夢について聞かれたものだろう。そのとき私達は何と答えていただろう。子供の頃は今よりも純粋だった。テレビに映るアスリートやヒーローを見て、同じようになりたいと思ったものだ。今の私達の中にあの…

『私について』

本が好き。特に登場人物がもしこうだったらとか考えるのが好き。ジャンルは問わない。でもSFっぽいものや、ホラー、ミステリー、日常の風景を切り取ったものを読むことが多い。 漫画はもっと好き。その中でも少年漫画の熱いバトルシーンが好きだ。好きな漫画…

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小説始めました。

始めまして。このブログでは私の小説の練習の一環として短い自作小説や作文といったようなものを載せて行きます。どちらかというと詩に近いかもしれませんが…。 多くの人に言葉が届いてくれたら嬉しく思います。よろしくお願い致します。